Torah pointer(SOLD)

トーラーポインター(19世紀後期ロシア)

ユダヤ教のトーラーを読む時に使われていた指し棒。
正式なトーラーは羊皮紙に手書きで書かれた巻物で、シナゴーグやラビが所有していたもの。
神聖なもので直接触れることができないため、このポインター(ヘブライ語ではヤッド)にて字を追いました。

さてこのトーラーには何が書かれているのか。
エルサレム郊外の敬虔なユダヤ教徒にシャバット(安息日)に招待された際、
日没時にシナゴークに連れて行ってもらい、朗読と祈祷の時間に本のトーラー(ロシア語)の冒頭を実際に読みました。

トーラー(律法)にはモーセ五書(創世記、出エジプト記ほか)、つまり旧約聖書の冒頭が書かれているわけです。
神が6日間で世界を作り、7日目に休む(これが安息日の由来)ところから始まり、
アダムとエヴァの追放、ノアの方舟、アブラハムとその息子イサクの犠牲、モーセによる民のエジプト脱出、十戒など。

この「トーラー(律法)」のあと
バビロン捕囚までが「ネヴィイーム(予言書)」、
詩編などが「クトゥヴィーム(諸書)」
と旧約聖書が3部に分けられているのです。

中でもトーラーが神がユダヤ人に与えた啓示の書として最も神聖視されており、
シャバット(安息日)のシナゴーグ礼拝では1年かけてトーラーを朗読することになっています。

ちなみにこのトーラーポインターはロシア1800年代後期のもの。
つまりポグロムと呼ばれる反ユダヤ運動が盛んになった頃で、
多くのユダヤ教徒が西ヨーロッパや米国に移動を始めた当時のもの。
その際にロシアの地を去った人々の忘れ形見と言えるものかもしれません。

全体にエマイユ(七宝)が施されているものはとても貴重。
3つの瑪瑙が装飾されています。銀の刻印(84)あり。

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