Bronze intaglio rings

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インタリオリング(1-3世紀 ローマ)

Price: 各30,000 yen + TAX

ローマ期の扁平で肩が両側に張り出した形状の印章指輪は今までに何個も見てきたのですが、
小指に入るか入らないかの小さいサイズがばかりなのが長い間の疑問でした。
印章ならば男性の方が使うことが多そうですし、他の形状のものは大きめのものもたくさんあるのです。

先日突然その謎が解けました。
どう見ても入らない指輪を人差し指にはめてみたところ、
案の定第一関節を過ぎたところで止まってしまいましたが、妙なフィット感があったのです。
そこで仮説を立ててみました。

【仮説1】
指は根元に行くほど太く丸い。第2関節より先の指断面は楕円形をしている。
指輪が扁平な楕円形をしているのは、ここに着用する設計だったため。

【仮説2】
印章指輪は根元まではめてしまうと押印するのが難しく、外さなければならない。
第1関節と第2関節の間に着用するのであれば、指を曲げるだけで容易に印を押すことができる。

以上を踏まえて押す真似をした時に全てを悟りました。
張り出した肩部分は両側の指で指輪を固定するための引っ掛かりだったのです。
これがあることによって指輪に力が加わり、格段に押印しやすくなるのです。
この事が説明されている書籍や論文にはまだ出会っていませんが、ほぼ間違いないでしょう。
ギリシア期のインタリオが芸術面で優れ信仰により近かったのに対して、
ローマは機能性を重視したデザインであったということがわかり、
これからの生活工芸品の形状を見る視点が変わりそうです。
さて、ご紹介するのはそんなインタリオリング3点。


緑青に覆われた獅子のインタリオ。
流れる立て髪、飛び上がるポーズから疾走感が感じられます。
内径15.5 x 19.2mm 10号程度


ウサギのインタリオ。
後ろを振り返りながらのポーズから走っていることがわかります。
余白に木と草が描かれています。
内径13.8 x 18.2mm 7号程度


以前にもご紹介した鳥の足がデザインされているインタリオ。
酸化が極端に少ないことから、壺の中などから発見されたのではないかと思われます。
14 x 17mm 7号程度

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